諸般の事情により新潟市の古本屋のお仲間、秋葉古本書店さんが急遽閉店になりました。これで新潟市で店舗のある古本屋さんは学生書房・サンブックスの2店のみとなりました。悲しい現実です。一般的には古本屋の低迷が原因であるにしても、種々の事情があるようです。
さて、昔古本屋の数はその都市の文化の水準を示すようなものということが言われましたが、どんどん地方の古本屋が縮小・潰れていく状況です。
これは経済状況も反映されており、現実的には地方切り捨ての状況で地方経済はどん底の様相を呈しており、新潟も同様な状況。その中で運営していく古本屋も厳しい状況です。
何とかして昔のような古本屋ができていくことが望ましいのですが、今の経済状況などを考えると本当に難しいのではないでしょうか。
でも特に地方の古本屋は知識層や読書家の老人たちの重要な集合場所のような性格を持っていました。佐久間書店さんが新潟古本屋の泰斗であって、昔は会津八一(早稲田大学教授・書家)・小林存(在野の民俗学者)・植村清二(旧制新潟高等学校教授・新潟大学教授・東洋史学者)などの諸氏が来訪する古本屋として知られていました。そういう地方になくてはならぬ古本屋がまた一軒なくなってしまい本当に寂しいです。そういった古本屋は今新潟ではわずか2軒に過ぎないし、ほとんどこれはないに等しい状況。
私などはなじみの骨董屋めぐりになるかもしれません。図書館では決まり切った本しかないから面白くないですし、図書館が知識層や読書家の老人たちの集合場所という性格を有するとは考えにくい。
古本屋の減少は地方都市にとってはきついですね。特に知識層や読書家の老人たちにとってはかなりの痛手です。
それと地方の古本屋が経営が厳しくなっているのは、地方の人は本を買わない。また昔に比べて特に学校の先生をはじめとして勉強しなくなったんですね。昔の僧侶や神官などはみな勉強したが、今の人たちはどこまでやっているか。こういった人たちも地方では重要な知識層であって、これらの人たちが勉強しなくなったので本が売れなくなってきた面もあるのではないでしょうか。さまざまな要因が複雑に絡まりあって、古本屋の経営を厳しくしているのかもしれません。
古本屋はビジネスモデルとして成り立ちにくいのは分かっていますが、昔馴染みの古本屋が一店また一店と少なくなっているのは、何となくさみしいの一言に尽きます。 テーマ:誠道書店のお知らせ - ジャンル:本・雑誌
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