古本は古いから古本なんです。新しい本はそれはそれでよいのでしょうが、本当の古本屋(古書店)がほしいのは古くて質の良い本なんです。
新しい本ばかり追い求めるのもそれはそれでよいだろうが、それはブックオフなどの大手古本屋チェーン店に任せておけばよいと思っている。
彼らは新しい本がよい本というように理解しているし、マニュアル化されているからそう信じているのだろう。
しかし、本当の古本屋ではそうはいかない。古本とは古い本のことだ。この時の古本とは当然戦前以前の本をさす。明治期や江戸時代あたりの本もその範疇にはいる。もちろんそれ以前もこの中にはいるが高価なので誠道書店では扱っていない。それでも研究所では史料的な価値のあるものもないではない。 戦後の本で古い本ですと言っても、古本屋ではまだ新しい本の部類に属する。
でも最近の古本屋の中には新しい本ばかり追いかけている連中がいる。
非常にしっかりと専門性を持った古本屋ならばそれはそれで興味ある古本屋と言えるだろうが、そうでない古本屋も少なくはない。私はそんな本ばかり追いかけていたって100年経ったて「本当の古本屋(古書店)にはなれません」と言いたい。
以前古本屋には「知性」がいらないといったことを書いたが、本当のことを言えばそれなりの「知性」が必要だろう。
当然ここで言う「知性」とは一般的な教養くらいに考えればよいと思うが、昔みたいに古本屋に丁稚奉公して、のし上がっていくならば、大した学歴もいらないだろうが(でも長岡出身の古書店主反町茂雄氏などは東京帝国大学卒業でエリート中のエリートだった)、そうでない限りある一定の学歴が必要ではないかと思う。必ずしも学歴=教養の大きさとは言えないが、しかし教育の質は高等教育と、それ以下の教育とでは全く異なる。
ジュンク堂書店の専門書などにいる店員さんなどは大学院修了者であるという。ジュンク堂書店は新刊本屋だが、あそこは専門書をよく充実させて素晴らしい本屋だ。専門書などを相手にする場合研究者などがお客様であることが多のだろう。それに応対するにはある程度の教養が必要だし、知識が求められるのは容易に理解されよう。
古本屋も同じことがいえる。おのずとこれから始める古本屋にはそれなりの学歴がなければなかなか勤まらないと思う。
前述のごとき新しい本ばかり扱っている古本屋連中ならかまわないが、ちゃんと専門性を持とうと考えている古書店ならば、それなりの知識と教養が求められるのである。 テーマ:誠道書店のお知らせ - ジャンル:本・雑誌
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